カステラと羊かん

ゆるっと日常~お茶とお菓子を添えて~

シャリオグランディス エンジンシステムコンディショナー

吸気系洗浄。

KAYAです。

 

先日、私のシャリオグランディスがついに10万kmを超えました!いつも写真を撮り忘れますが、今回は無事に記録できましたw

99999kmゾロ目からの…。f:id:siberiya:20200616193536j:plain

100000km~!f:id:siberiya:20200616193750j:plain

で、ここからが本題です。「車の寿命は10年10万km」とよく言われますが、私のシャリオグランディスは20年10万kmな訳です。機械的にもガタが出始め、通常であればディーラーから代替えを勧められます。

最初はつなぎで乗って乗り換え…も考えておりましたが、愛着というかなんとなくもう少しシャリオグランディスに乗っていたい気分なので、20万kmに向けてリフレッシュ、もとい、延命治療を施していきます。

GDIについて

シャリオグランディスに搭載されている4G64(GDI)型エンジンは、ご存知GDIと呼ばれる直噴エンジンです。直噴エンジンは今現在では割とメジャーな技術であり多くの車に搭載されています。

その特徴は、ガソリンインジェクターを吸気ポートではなく燃焼室に直接取り付けることで、ガソリンの噴射時期や噴射量を電子制御でより適切な状態に変更でき、パワー向上・低燃費化を実現します。

直噴エンジン自体は、第二次世界大戦でドイツの航空機エンジンに使用されたのが最初と言われていますが、その技術を車で初めて実用化したのが三菱自動車であり、GDIなのです。

が。

初期の技術というものは何かと不具合を抱えるものです。その1つに、ガソリン噴射制御が完璧ではなく不完全燃焼を起こし、エンジン内部にカーボンが溜まりパワー不足や燃費低下を招きます。

そこで、リフレッシュ計画の第1弾。吸気系の洗浄をします。

具体的には、スロットルバタフライ~インマニ及びサージタンク~インテークバルブ~燃焼室を洗浄剤によりカーボンや汚れを除去します。あわよくばエキゾーストバルブと触媒も少し綺麗になればな~と思っていますがそこまでの効果はないと思われます。多分。(燃料添加剤によるインジェクター等の燃料系統の洗浄を同時に行うのが定番ですが、定期的なフューエル1添加は行っているのでリフレッシュ計画では割愛します。)

PIT WORK エンジンシステムコンディショナー(EGI車用)

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1本1400円。PIT WORKといえば言わずと知れた日産の交換部品・ケミカル類取り扱いメーカーです。日産ディーラーでも純正品として取り扱われており、品質に問題はありません。施工が簡単なのと、他の洗浄剤より比較的安く手に入るため、これを選択しました。

さっそく施工します。スプレー缶の説明にある通りエンジンを暖気した後、スロットルとエアダクトを切り離します。シャリオグランディスはこの10mmボルトで締め付けてある金属バンドを緩めてスロットルとエアダクトを分離します。f:id:siberiya:20200616223535j:plain金属バンドを取っ払ってしまった方が施工が簡単なので取り外し、エアダクトを隙間ができるくらいに緩く付け直します。エアダクトを完全にずらしてしまうと、エアフローセンサーが読み取った空気量と実際のエンジンの空気吸入量に乖離が出来てしまいエンストしてしまうので気を付けます。f:id:siberiya:20200616224127j:plainこの隙間からスロットル方向に向けてスプレーノズルを挿入。

エンジンを掛けて3000rpm一定くらいに保持して、スプレーを噴射します。f:id:siberiya:20200616224855j:plain噴射と同時にエンジンがかぶり気味になるので、回転数を落とさないように調整しながら完全に一本使い切ります。

電制スロットルは通常、アクセルに取り付けてあるアクセル開度センサ―と連動しますが、シャリオグランディスはそのアクセル開度センサーがエンジンルームにあり、ワイヤーでアクセルと機械的に接続しています。変な作り…。と思っていましたが、三菱の思惑通り?スロットルを操作する整備の時は便利ですw

引きで作業風景を見てみましょう。f:id:siberiya:20200616225926j:plainタワーバーが邪魔ですね~…。エンジンカバーを外すともう少し楽に作業ができますね。

スプレーが完全になくなったら、何回かエンジンを吹かしてエンジン内部に溜まった洗浄剤や汚れをマフラーから吹き飛ばします。車によってはかなりの煙や異臭がするそうです。日が落ちてから作業したため、煙もくもくは確認できませんでしたが何かが焼けているような臭いはしていました。住宅密集地では近所迷惑になるかもですね。

スロットルとエアダクトを元通りにし、バッテリーを外してリセットをします。数分待った後バッテリーをつなぎ直して暖気。さらに10分程アイドリングしてスロットル全閉位置学習をして終了です。

試走

アイドル~80km/hまでの通常速度域ではエンジン回転数が300~400rpm程下がり低速トルクが向上しました。中~高回転の吹け上りもスムーズです。合流や追い越し時の加速でも煙幕のような排ガスがなくなりました。今だけかもしれませんがw

シャリオグランディスのもう1つの特徴でもある三菱のATシステム、INVECS-Ⅱによる変速制御でも、低速トルクの向上により今までより低い速度でシフトアップを行い、エンジン低回転での走行性能が向上しました。静かにクルージングできるのはいいですね!2速で引っ張って登っていた坂道を3速でスムーズに登れるほどになりました。

さて、吸気系統はとりあえずこれで綺麗になったはずなので、10万km恒例整備、タイベル交換も近々やっていこうと思います。

果たして無事にできるのでしょうか…?