カステラと羊かん

ゆるっと日常~お茶とお菓子を添えて~

シャリオグランディス エンジンフード凹み修理

板金塗装。

KAYAです。

 

カメラでシャリオグランディスを撮るときに気を付けていることがあります。

それは…f:id:siberiya:20200922190151j:plainそう、アップにするとボンネットの凹みが気になってしまうのです…。かなりストレスなので今回はこれを直します。

損傷状況

まずは凹みとその周辺のパネルの歪みを観察します。f:id:siberiya:20200922191926j:plain

f:id:siberiya:20200922192016j:plain赤丸で囲んだ範囲に凹みと歪みが見られました。縦7cm、横15cm、深さが最大8mm程です。

材料収集

私のシャリオグランディスはギャラクシーホワイトパール(W75)なのですが、カー用品店などでは缶スプレーはすでに取り扱いがされておらず、タッチペンしかありません。タッチペンでは全然足りない損傷なので、ヤフオクに転がってた新品未使用品を購入しました。f:id:siberiya:20200922192330j:plainヤフオクにあったギャラクシーホワイトパールはホルツ製だったので、上塗りのパールやクリア、凹みを埋めるパテもホルツで揃えました。パテは凹みの深さから考えて、金属ボデー用の厚づけパテを選択しました。

下地処理に必要なプラサフは、前回ワイパーフレームを塗装したときに使用したソフト99製のホワイトプラサフが残っていたのでそれを使いました。

板金作業

ボンネットはエンジンのカバーとしてはもちろん、車のデザインや空力の他に、事故の際に衝撃を吸収するように作られています。事故で受けるエネルギーを分散して乗員を保護したり、接触した人に対して凶器にならないようクッションとなる役割をするのです。

そのために、ボンネット内部は数枚のプレートで構成されていて正しく壊れるように設計されています。純正ボンネットがとても重いのはこれが理由です。f:id:siberiya:20200922195617j:plain写真で見て分かる通り裏から叩いて直すということは不可能です。表から直すしかありません。

f:id:siberiya:20200922193342j:plain凹みの周辺は、隕石が落ちた時にできるクレーターのように盛り上がっているので、元の高さになるまで叩いて調整します。ハンマーの金属側で様子を見ながらシバいていきます。

この時点でなるべく平にしてパテの仕事を減らしたいので、ダメ元で木片で広い範囲を均等に叩いたりもしましたが、ハンマーの力が逃げてしまい効果は少なかったです。

こちらがハンマーで修正後の写真です。f:id:siberiya:20200922195905j:plain

f:id:siberiya:20200922195920j:plain盛り上がりを叩いて低くしたことで全体的に平になってきました。私自身、板金塗装は慣れておらず技術不足が否めないので、深追いをせずに60~70点の仕上がりを目指すのでこれでOKとします。

パテ作業

盛り上がりがなくなったので、凹んでいる部分の穴埋めと歪みを隠していくためにパテを盛っていきます。

まずは紙ヤスリで修正する部分の塗装を削って素地を出します。フェザーエッジと言う、素地と塗装面のグラデーションを作るのがポイント。f:id:siberiya:20200922202452j:plain

表面をシリコンオフでしっっっっっかり脱脂していよいよパテ作業です。パテは主剤と硬化剤を混ぜたらすぐに硬化が始まるので手早く行う必要があります。

のんきに写真を撮っている場合ではありませんwf:id:siberiya:20200922200741j:plain

パテ付けした後は元通りの形に整えて表面が平滑になるまで削る作業があるため多めに盛っていきます。f:id:siberiya:20200922201222j:plain

硬化したら紙ヤスリで削ります。付属以外にも持ち合わせがあったので、100番から始めて1000番くらいまで使って平滑にしました。

パテは吸水性があり水研ぎすると後々トラブルの原因となるので空研ぎでヤスリ掛けをしていきます。f:id:siberiya:20200922201947j:plain

f:id:siberiya:20200922201958j:plainこの作業の仕上がり具合で塗装後の仕上がりが左右されるので、ホントは凹みや歪みが分からなくなるまで行うのですが、60~70点を目標としているので「まぁこんなもんだろ」なところでやめときました。触ると分かるのですが結構ボコボコですw

塗装

まずは塗料が着かないようにしっかりとマスキングを行います。新聞紙では塗料が染み込んでしまうので、さっと塗るだけであればツルツルした厚めの紙の広告が染み込みにくくて便利です。

パテと同じく塗装前にもしつこく脱脂します。最初はプライマーサフェーサー、通称「プラサフ」を塗ってパテを隠すとともに塗装面への塗料の密着性を向上や素地の錆止めを行います。f:id:siberiya:20200922203843j:plainプラサフが塗り終わったら旧塗装と段差がなくなるように表面を平滑に磨いていきます。磨きすぎるとパテや素地が出てきてしまうので、1000番くらいで軽く整えました。

次はベースカラーの塗装ですが、旧塗装は色褪せなどの劣化があるので塗り分けてしまうと新塗装との差が明確に分かってしまいます。損傷の範囲から考えてもグラデーションを作って塗り分けることは私ではできないと判断したのでボンネットパネル1枚を塗っていきます。f:id:siberiya:20200922203859j:plainベースカラーのギャラクシーホワイトパールを塗り、乾いたら指定されたパール塗料を塗り重ねて、最後にクリヤを塗装します。クリヤが乾いたらボカシ材を塗装して塗装面のザラザラを無くして2時間以上乾燥させます。

2時間後の写真がこちら。f:id:siberiya:20200922203914j:plain修正箇所がまだ波打っていますが気になるほどの凹みはすっかりなくなりました。この後1週間ほど放置して本乾燥します。

磨き作業

というわけで、こちらが乾燥開始から1週間後のお写真。f:id:siberiya:20200927130312j:plain日の下で見るとなんとなく艶がなくマットな風合いです。

まずは2000番のスポンジヤスリで水を流しながら洗うように磨いて表面のザラザラを落としていきます。終わったら水気を綺麗に拭き取り、コンパウンド磨きに入ります。

使うのは市販の傷落としセットに入っている3000番と7500番と9800番の液体コンパウンドです。パネルを9分割くらいに分けて、コンパウンドの番手を上げながら磨いて仕上げていきます。磨いた後がこちら。f:id:siberiya:20200927130328j:plain

f:id:siberiya:20200927130348j:plain正直あまり変わりませんでしたw若干景色が映り込むようにはなりましたが、まだまだ磨きが足りないようです。

2000番のスポンジヤスリから始めましたが、1000~1500番くらいから始めたほうがいいかもしれません。疲れたので今回はこれで一旦終わりにして、ワックスをかけて完成ですw

とりあえず、写真にとっても目立たなくなったので、また気が向いたときにでも磨いていこうと思います~